クループ

 フガフガ・ケンケン・ゼーゼー
赤ちゃんが息苦しそう!

秋になって、朝夕の冷え込みが強くなり寒暖の差が大きくなると適応能力の弱い赤ちゃんは鼻水、咳など呼吸器の症状が出てきます。一般的に6ケ月未満の赤ちゃんは病気になりにくいとか、カゼはひかないと信じられていますが、胎内でお母さんから抗体をもらっていないウィルスによる感冒には罹ります。ですからお母さんが別のウィルスに感染してカゼの症状が出現した場合には、赤ちゃんは当然そのウィルスに対する抗体は持っていませんので、同じカゼに罹ってしまいます。今回は赤ちゃんがカゼその他で息苦しそうにしているとき、その原因除去と対症方法そして小児科医を受診するタイミングについてご一緒に考えてみましょう。

1.赤ちゃんの鼻づまり:(大人には些細でも赤ちゃんには重大!)

赤ちゃんは呼吸の殆どを鼻で行っています。そのため鼻での空気の通りが悪くなると口を開けて呼吸をせざるを得なくなり、長時間続くと、口の中やのどがカラカラになります。

1)赤ちゃんの鼻づまり解消法

赤ちゃんは新生児期を過ぎるころより、熱や咳などかぜ症状もないのに鼻みずが流れ出たり、鼻クソで鼻をつまらせて、息苦しそうにしていることがあります。鼻掃除に用いる綿棒はつまようじのようにまとめて容器に入っているものではなく、1本ずつセロファンの小さな袋に入れてあるものが清潔で良いと思います。綿棒を使用する際には綿の部分を手で触らないで、何もつけずにそのまま赤ちゃんの鼻の穴の最も狭い部分(総鼻腔)を少し越える程度入れるよう指導しています。おうちでの鼻掃除は3-5mmの太さの綿棒が安全であろうと思っています。

2)赤ちゃんの鼻づまりの合併症

お母さん方も経験があると思いますが、涙が出たときに同時に鼻汁の量が増えたり、鼻づまりのときに目がウルウルしたりします。その理由は下まぶたと鼻は鼻涙管という管で結ばれているため、涙の出口である鼻涙管開口部のまわりが粘っこい鼻汁で塞がれると、涙の流れが悪くなるからです。涙がよどんだところへ病原体が感染し、結膜炎を起こすことがあります。この場合は点眼薬の投与と同時に鼻汁を止めるお薬を服用します。少し別の話になりますが生まれつき鼻涙管が狭い赤ちゃんで頻回に結膜炎を起こす場合には、ブジーという先が丸まった針金のような器械で鼻涙管を拡げる治療を眼科で受ける必要があります。

鼻づまりのときに耳の奥が詰まったような不快感を経験されたお母さん方もいらっしゃると思いますが、これは鼻の奥と鼓膜の内側の中耳が耳管という管で繋がっているからです。この耳管開口部のまわりに鼻汁がたまると、耳管を塞ぐだけでなく、耳管を通して中耳へ病原体が浸入し中耳炎になることがあります。赤ちゃんや小さな子どもさんがカゼをひいたとき中耳炎を合併しやすいのはこのような理由によります。小児科で耳の診察が不可欠なのはこのためで、必要な場合には耳鼻科を紹介されるよいと思います。

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